篠田歯科スタッフブログ
キシリトールガムはどうやって虫歯を予防するの?
こんにちは、歯科衛生士の木村です。今回はキシリトールが虫歯を予防するしくみについてです。
虫歯は歯を脱灰させますが、とくにPHが5.7以下になりますと酸の影響で脱灰が急速に進み、歯が溶けてきます。したがって虫歯を防ぐ方法としては、お口の中を酸性にしないうことになります。キシリトールは、虫歯菌(ミュータンス菌)が自分の体内に取り組んでも代謝できず、酸を作れなくする性質を持っています。
実際にフィンランドの厚生省は、キシリトール入りのガムを噛むことにより、虫歯の発生率は減少したと報告しているそうです。またガム自体の効用は、よく噛むことで唾液の分泌を促進し細菌やそれが産生する酸を洗い流し歯の再石灰化を促す、血流をよくして脳を活性化させる、顎の運動にもなるという点があります。キシリトールは虫歯を予防する作用が証明されているのでガム、アメなどの食品に添加され、虫歯予防に効果を上げるものと思われます。