篠田歯科スタッフブログ
初期虫歯:脱灰と再石灰化とは?
こんにちは、歯科衛生士の木村です。定期健診で虫歯のチェックをしてもらうと、要観察歯や初期虫歯なのでまだ削らず様子をみましょう、と診断されたことはございませんか?
脱灰と初期虫歯
この「初期虫歯」とは白く濁った状態になっていたり、茶色っぽくなっていて歯の表面が溶け出している(脱灰)けれど、まだ穴があくまでにはいたっていない、本格的な虫歯の一歩手前の状態のことを言います。この時点では、まだ歯医者さんで削ったり詰めたりする治療をしなくても、進行させないことが可能です。
再石灰化
画像:東京医科歯科大学同窓会リーフレット「酸性食品と酸蝕症」より
実はお口の中では唾液の作用により、脱灰した歯の表面を修復してくれる機能が働いてます。それを再石灰化といいます。
再石灰化を促すためには
・歯磨きとデンタルフロスでしっかりプラーク(歯垢)を落とすこと
・よく噛んでいっぱい唾液を出すこと
が大切です。
さらに歯医者さんで定期健診を受けて初期虫歯が進行していないかを定期的に確認し、フッ素を塗ってもらうと進行防止により効果的でしょう。
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