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Dr.篠田のブログ

歯周病:根分岐部病変の治療

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2014 / 5 / 9 は杉並区でご開業の石川先生の症例発表でした。

 今回の症例は5 / 23, 24 に行われる、日本歯周病学会学術大会で発表する予定のものでした。30代の男性の重度歯周病で、すべての大臼歯が根分岐部病変をかかえていました。歯根が2本以上ある歯の歯根の分岐部まで進行した歯周病を「根分岐部病変」と言います。分岐部病変はその進行度や周囲の骨欠損状態によりそれぞれ適した治療法があります。今回の症例では部位ごとに以下のような処置がなされました。

1.  部分的に歯根を抜いて分岐部病変をなくす歯根分割抜去法
2.  分岐部病変を外科的に清掃するフラップ手術
3. 根分岐部に歯間ブラシを通せるように整形するトンネリング

 分岐部病変の治療法にはその他にGTR法などの再生療法もあり、様々な選択肢があります。今回の発表ではそれぞれの治療法の術後経過を追った研究論文が提示され、どのような症例にどの治療法が適しているかが検討されました。


【関連記事】

歯周病の検査: 根分岐部病変

歯周外科: なぜ必要?

根分岐部病変の治療:ルートセパレーション(歯根分割)

根分岐部病変の再生療法: エムドゲイン vs GTR

根分岐部病変へのエムドゲインの応用

根分岐部病変への対応

ISCT研修会カテゴリの記事

歯周病カテゴリの記事

カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ★【歯周病】, ・ISCT研修会  日時:2014年5月12日

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