毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加させていただいています。隔週で症例検討会と論文抄読会をしております。
歯根が2本以上ある歯の歯根の分岐部まで進行した歯周病を「根分岐部病変」と言いますが、
10/15は 根分岐部病変に再生療法を行った臨床試験の報告と
根分岐部病変に様々な処置を行った後の経過を追った文献を集めたリビュー論文 を読んで、ディスカッションしました。
分岐部病変は歯周治療をしても改善しにくい部位です。
分岐部病変に再生療法、歯根切除など様々な外科処置をした場合は、しなかった場合と比べてより歯が長持ちするのでしょうか?
現在のところ分岐部病変に様々な外科処置をすると、歯の長期の生存率が向上するという科学的な根拠はありません。
ただ再生療法などの手術後短期的には、歯周ポケット、歯と歯肉の付着などの臨床指標は改善します。
歯科医はこの事実をどう捉え、臨床に応用するべきかを討論しました。
カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ★【歯周病】, ・ISCT研修会 日時:2010年10月14日