2017 / 6 / 25 は、私の所属する日本臨床歯周病学会の年次大会に参加するため、大阪に行ってきました。大会のテーマは「歯周病患者におけるインプラント治療」でした。
十分にコントロールされていない歯周病の患者さんにインプラント治療をすると、歯周病菌がインプラント周囲に感染しインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)が起こりやすくなることが報告されています。このため、歯周病患者のインプラント治療の前には徹底的な歯周病治療が必要になります。
今回の大会ではすでにインプラント周囲炎になってしまったインプラントをどう治療するか、についての講演が多くありました。特にドイツ、ハインリッヒ・ハイネ大学のフランク・シュワルツ先生の講演では、インプラント周囲炎の非外科的、外科的治療法について文献的考察と、ご自身の膨大な症例の治療結果についてお話いただきました。
これまで、文献的にはインプラント周囲炎の外科的治療法の中でどれか1つが優れているという科学的根拠はないという結論でしたが、今回の講演を拝聴してケース別に最適な術式があるように思いました。
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カテゴリー:★【インプラント】, ★【歯周病】, ★【講演会】, ・インプラント周囲炎, ・日本臨床歯周病学会 日時:2017年7月3日