毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2013 / 2 / 22 は西堀歯科の山田先生の症例発表でした。
今回は歯周病の患者さんの治療経過についての発表でした。上顎の大臼歯に2度の分岐部病変があり、その処置法が話題になりました。歯根が2本以上ある歯の歯根の分岐部まで進行した歯周病を「根分岐部病変」と言います。根分岐部は歯石の除去が難しく、患者さんにとっても歯ブラシが難しい場所です。このため根分岐部病変を抱えた歯では、治療後の経過が良くないと考えられて来ました。
今回の症例ではいくつか処置法が考えられます。
1. 3本中1本の歯根を抜いて分岐部病変をなくす方法(歯根分割抜去法):これは歯の神経を取って歯根を1本除去するため、根管治療の失敗や歯が割れるリスクが高くなります。
2. 再生療法:今回の症例では骨の欠損形態が再生療法に不向きでした。
3. 外科的に清掃するのみでメインテナンス:この方法では神経や歯根を取ったりしないかわりに、根分岐部病変は残ってしまいます。
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カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ・ISCT研修会 日時:2013年2月25日