篠田歯科スタッフブログ
薬の副作用で起こる歯ぐきの盛り上がり:薬物性歯肉増殖
こんにちは、歯科衛生士の木村です。今回は薬の副作用で起こる歯ぐきの盛り上がりについてお話します。 薬物性歯肉肥大、または薬物性歯肉増殖と呼びます。
歯肉増殖の具体的な症状としては、歯と歯の間の歯ぐきを中心に歯肉が増殖していき、歯牙を覆うように厚くなっていきます。
これらの増殖した歯肉は、通常ピンク色で硬く、炎症は起こしていませんが、歯周病患者では炎症を起こして赤く腫れてしまっています。
歯肉肥大を起こす薬剤には、抗けいれん薬(てんかんの治療薬)、降圧薬(高血圧症や狭心症(きょうしんしょう)などの治療薬)および免疫抑制薬(臓器移植などを受けた患者さんが服用する薬)があります。
有効な治療方法は、原因となってる薬剤を中止することですが、歯周病患者の場合は歯周病治療も必要です。これらでも歯肉の改善が困難な場合は外科的に、肥大した歯肉を切除します。また口腔内の清潔を保つことはとても重要です。
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カテゴリー:【木村】, ・歯周病, ・歯石除去症例(写真・画像あり), ・歯茎の腫れ痛み 日時:2017年12月3日