アメリカの国民健康栄養調査 (NHANES) の1971年 – 2012年の40年間のデータを利用した分析により、糖尿病の成人はそうでない成人に比べて歯の喪失が2倍多いことがわかりました(Huabin Luo et al. 2015)。
グラフ:歯の喪失本数 NHANES 1971-2012. (Huabin Luo et al. 2015)
1本以上の歯のある25歳以上の37,609人を母集団として、アメリカの成人の歯の喪失の傾向を糖尿病罹患の有無、人種、調査期間により解析したところ、以下のことがわかりました。
① 40年間に糖尿病の有無、人種に関わらず歯の喪失が減少した。
② 40年間を通して糖尿病患者では、そうでない人に比べ歯の喪失本数がおよそ2倍であった。
糖尿病は歯周病のリスクであるだけでなく、逆に歯周病も血糖値のコントロールに影響を与えている可能性があります。糖尿病の患者さんは毎日の口腔ケアを徹底し、定期的な歯科健診も受けましょう!
【関連記事】
歯周病の再発を防ぐにはSPT(歯周メインテナンス治療)が大切!!