毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2015 / 12 / 11 は東京医科歯科大学の鈴木規元先生をお招きして「もう一度エンドを見なおそう:基本から最新の治療まで」というタイトルで根管治療のお話をしていただきました。
根管治療とは、歯の中央にある神経・血管などの組織(歯髄)や汚染物質を除去して消毒する治療です。虫歯などで歯の神経が炎症を起こしたり、壊死した場合に根管治療を行います。また根管治療後の再感染のために、再根管治療を行うこともあります。
最初に基本的な根管治療の手技の見直し、根管洗浄剤の種類と使用法のご説明がありました。歯の神経の穴(根管)の中は分岐や扁平な部分が多く、機械的な清掃で汚染をすべて取り除くことはできません。清掃器具が届かない部位は薬剤による洗浄が有効とのことでした。
さらに、歯科用の顕微鏡を用いた根管治療や外科的治療(歯根端切除術)について、静止画・動画などを交えてご説明いただきました。顕微鏡を使った治療は、根管治療を含めた歯科治療で近年大きく進歩した分野で、参考になるポイントが沢山ありました。
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カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ★【東京医科歯科大学】, ★【虫歯治療】, ・ISCT研修会, ・根管治療 日時:2015年12月15日