篠田歯科スタッフブログ
老人の肺炎の予防のために「口腔ケア」を!
図:東京医科歯科大学歯科同窓会リーフレット「歯周病と全身疾患」より
こんにちは、歯科衛生士の木村です。今回は老人の肺炎と口腔衛生の関係についてご説明致します。
高齢者や、重い病気で体の弱った人は、しばしば肺炎を起こしやすいといわれています。その原因の多くは不顕性誤嚥、つまり知らないうちに口の中の細菌をいっぱい含む唾液を肺に吸いこむことにより起こるものです。咳をして異物を吐き出す力が衰え、肺の感染防御のはたらきも低くなっているので、容易に口腔内の細菌が肺炎を起こすのです。
この老人性肺炎の原因菌は、歯周病のものとほぼ同じなのです。この為、喫煙者や薬物中毒患者、手術後の患者など口のなかの清掃状態のよくない老人が肺炎を起こしやすいのです。
そこで、口の中のプラークコントロール(口腔ケア)です。プラークコントロールによっては肺炎はかなりの確率で予防ができますので、介護者の方がよくブラッシングをしてあげましょう。
【関連記事】