職種により歯周病リスクに差:岡山大 3390人を追跡調査
生産・労務・販売・運輸・通信の仕事をされている方は、専門的技術的職業よりも2倍以上歯周病になりやすいとのことでした。上記職業の方はぜひ歯科医院で定期健診を受けましょう!
岡山大病院予防歯科の入江浩一郎講師らは、2001年4月から02年3月の間に名古屋市で歯科検診を受けた人で、その時点で①歯周病がない②歯が20本以上ある③職に就いている――という条件を満たす成人3390人を対象に、約5年後の状況を調べた。すると、男性の32%、女性の24%が歯周病になっていた。
このデータを職業別に解析し、これまでの研究で歯の病変が少ないと報告されている「専門的・技術的」な職の人を基準として比較。その結果、男性では生産・労務、販売、運輸・通信の3分野で働く人が2・39~2・74倍、歯周病になりやすいことが分かった。女性では、職業別の差は出なかった。
入江さんは「歯周病リスクが高い職種では、定期的な歯科検診が重要でしょう」と話す。女性は職業にかかわらず、口の衛生に関心が高いため差が出なかったとみている。
カテゴリー:★【ニュース】, ★【歯周病】 日時:2016年11月8日