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Dr.篠田のブログ

歯肉退縮に対する適切な治療選択:天然歯とインプラント

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しております。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。

 2016 / 11 / 25 は南カリフォルニア大学歯学部歯周病学講座Research Associateの閔成弘先生をお招きして「歯肉退縮に対する適切な治療選択:天然歯とインプラント」というテーマでお話しいただきました。

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画像:左上犬歯のルートカバレッジ症例(篠田歯科)

 歯肉退縮とは、乱暴な歯みがきや歯周病、歯が外側(頬側)に飛び出しているなど様々な理由で歯ぐきが病的に後退した状態のことです。歯肉退縮が起こると歯がしみる、見た目が悪い、みがき残ししやすくなるなどの問題が起こります。

 このため、歯肉退縮の治療として歯みがき指導(優しくみがく)や歯周病治療、歯の位置異常の修正(歯列矯正)、歯肉の外科的修正などを行います。

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画像:YouTube より

 講演では主に天然歯の歯肉退縮の外科的修正、中でもvista technique(動画)という術式について、ご自身で行われている研究を中心にお話しいただきました。切開線が1本だけで、一度に多数歯の歯肉退縮の修正を行う場合に適した術式であるとのことでした。

 またインプラントの歯肉退縮は起こってから修正するのが難しいため、治療計画の時点でインプラントの歯肉退縮を予防することが大切であるとのことでした。インプラントの歯肉退縮のリスク因子について説明され、中でも最大のリスクはインプラントが適正な位置より外側(唇・頬側)に埋入されることだとのことでした。

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 さらに翌々日の11/27には、日本臨床歯周病学会の研修会に参加しました。ここでも特別講演として閔先生の同じ内容の講演を拝聴しましたが、2時間にわたる非常に内容の濃い講演だったため、2回聞いてちょうどいい感じでした。


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ISCT研修会カテゴリの記事

カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ・ISCT研修会, ・歯周外科  日時:2016年12月2日

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