治療に使う抑制剤は〈1〉神経を鈍らせる〈2〉刺激が通る細い管の中を固める〈3〉細い管にふたをする――のいずれかの作用で、痛みを遮断する。抑制剤を適切に使えば、素早く痛みは止まるが、なぜ痛みが起きたかを理解して生活習慣を見直さないと、再発する恐れがある。歯肉が下がるのは、歯周病や過度の歯磨きが原因となる。エナメル質のすり減りは、スポーツやストレスなどによる強いかみしめで起こる。黒酢や炭酸飲料、かんきつ類といった酸性の飲食物の摂取にも注意したい。酸はエナメル質を溶かす。知覚過敏を訴える人は増えている。高齢化に加え、酢を飲んだり、スポーツ飲料を飲みながら走ったりする習慣も広がっている。冨士谷さんは、「一時しのぎの対応ではなく、知覚過敏の原因を説明し、再発予防の指導や歯の良い手入れができる歯科医院を受診してほしい」と助言する。
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カテゴリー:★【歯の知恵袋】 日時:2015年11月4日