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Dr.篠田のブログ

Osteogain:エムドゲインと骨移植材の併用

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画像:エムドゲインと骨移植材を併用した症例

 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2015 / 11 / 20は論文抄読会でテーマは「エムドゲインでした文献1文献2)。

 エムドゲインは歯周外科治療時に用いることにより、歯周組織再生をうながす薬剤です。もともと、エムドゲインは単独で用いて骨欠損内に留まるために適度な粘性のあるゲル状の製品でした。

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画像:文献1より引用

 1つ目の文献は、骨移植材と併用するために開発された液状のエムドゲイン:Osteogainについてのもので、液状とゲル状のエムドゲインの骨移植材表面への吸着の様子を比べた研究でした。実験結果から液状のエムドゲインはゲル状のものよりも 1) 多孔性移植材の表面により大量により完璧な吸着が得られる;2) エナメルマトリックスタンパクによるより強固でより安定したコーティングが得られる ことがわかりました。

 今年のヨーロッパ歯周病学会におけるDr. David L. Cochran の講演によると、Osteogain は歯周組織再生療法のみでなくインプラント治療における骨再生療法にも有効なようです。

Comparison of the capacity of enamel matrix derivative gel from 純 篠田


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歯周病カテゴリの記事

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カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ★【歯周病】, ・ISCT研修会, ・再生療法  日時:2015年11月24日

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