歯周病の種類:アメリカ歯周病学会ホームページ
歯肉炎
歯肉炎は歯周病の初期段階です。歯肉炎になると歯肉は赤くなり、腫れ、簡単に出血します。歯肉炎は不適切な口腔清掃が原因であることが多く、お口の中を清潔にすると元の健康な状態に戻ります。
歯肉炎に影響する要因として、糖尿病、喫煙、年齢、遺伝的要因、全身疾患、ストレス、栄養不足、思春期のホルモンバランスの変化、妊娠、薬物の乱用、HIV感染、ある種の薬剤の影響などが挙げられます。
歯肉炎を放置すると、歯周炎に移行することがあります。時間とともに歯垢は歯肉の下(歯肉縁下)に広がっていきます。歯垢の中の細菌が出す毒素により歯肉は刺激されます。この刺激により慢性炎症が起こり、歯を支える組織や骨が破壊されます。歯肉は歯からはがれ、細菌のたまり場となる歯周ポケット(歯と歯肉のすき間)が形成されます。歯周炎が進行すると、歯周ポケットは深くなり歯肉組織や骨がさらに破壊されます。多くの場合、この破壊的な過程はほとんど症状の無いまま進行します。最後には歯はぐらぐらになり、抜かなくてはいけなくなるかもしれません。
さらに歯周炎には以下の様な種類があります。
- 【侵襲性歯周炎】 全身的には健康だが、急速に歯周病が進行して、家族内に同様な患者が多い
- 【慢性歯周炎】 歯周組織に炎症が起こり、破壊が進行する。疾患の進行は緩やかだが、急速に進行する時期もある。
- 【全身疾患に関連した歯周炎】 若年期に発症することが多い。心疾患、呼吸器疾患、糖尿病などの全身状態がこのタイプの歯周炎に関連している。
- 【壊死性歯周疾患】 歯周組織の壊死を特徴とする感染症。主として、HIV感染、栄養失調、免疫不全などの全身状態の患者に見られる。
カテゴリー:★【ニュース】, ★【歯周病】, ・歯周病と全身疾患 日時:2013年12月11日