篠田歯科スタッフブログ
歯並びは一生を通じて変化する:歯の病的な移動を予防するには
こんにちは、歯科衛生士の木村です。
年齢と共に歯が動くのをご存知でしょうか?歯は一生の間に、だいたい大臼歯一歯分と同じ幅だけ、前方に移動するといわれます。
歯が動く原因
噛んだり、飲んだり、呼吸や、会話といった生理的な口の運動や、加齢による変化などに対応して起きる、歯並びと噛み合わせの変化です。歯に長い期間、弱い力をかけ続けると、周りの骨が変化して、歯が移動してしまったりします。
原因としてもっとも多いのが、それまでに行った歯科治療です。特に、虫歯などで削って多く詰め物や被せ物をしている人は、その影響で徐々に噛み合わせが変わってくるケースがあります。しっかりとした噛み合わせで治療しないと、歯並びが変わってしまうのです。
また、歯を抜き、そのままにすると歯が無くなったすき間に周囲の歯が動いてきます(上写真)。その他は歯周病で奥歯がぐらぐら揺れ始めたり、奥歯が抜歯になってしまうと、前歯に噛む力が集中し、前歯が出っ歯になったり、すきっ歯になってしまいます。それと、歯ぎしりなどのクセによっても、前歯や奥歯が摩耗して噛み合わせが変わり、歯並びが変わることがあります。
歯並びがくずれてしまわないために
上記のようにさまざまな原因で歯並びは変わります。わずかな歯並びの変化は誰にでも起こる正常な現象ですが、見た目や機能に問題が起こらないためにはどうしたら良いのでしょうか?
まず虫歯や歯周病、歯が抜けたところは放置しないことが大切です。さらに虫歯や歯周病にならないように、歯みがき、歯間清掃をして定期的に歯科医院で健診を受けましょう。もし歯並びの変化が気になるようであれば、早めに歯科で相談してください。
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カテゴリー:未分類 日時:2017年9月28日