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Dr.篠田のブログ

血小板由来成長因子と人工骨移植を併用した歯周再生療法:ISCT研修会

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2016 / 10 / 14は論文抄読会でテーマは「血小板由来成長因子( PDGF )人工骨移植を併用した歯周再生療法でした文献)。

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画像1:Nevins et al. 2013 より引用

 現在一般的に行われている歯周組織の再生療法には、再生膜成長因子等、骨移植を用いる方法とこれらを組み合わせて用いる方法があります。今回の文献は血小板由来成長因子(PDGF)と骨移植材(β-TCP)を併用した研究で、GEM21という製品名で販売されています。 

 今回の研究は135人の患者さんの骨欠損(画像1)に

骨移植材単独

骨移植材と0.3mg/mlのPDGF

骨移植材と1.0mg/mlのPDGF

のいずれかを充填し、3年間の経過を調べたものでした。

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画像2:Nevins et al. 2013 より引用

 その結果(画像2) A. 歯周ポケットの減少、B. 歯肉の付着の増加、C. 骨欠損に骨が満たされた割合、D. 骨の増加のいずれも、②骨移植材と0.3mg/mlのPDGFの併用(青色の折れ線)が最も良い値で、持続的な改善が観察されました。


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歯周病カテゴリの記事

ISCT研修会カテゴリの記事

カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ★【歯周病】, ・ISCT研修会, ・再生療法  日時:2016年10月17日

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