ピロリ菌の除菌に歯周病治療を組み合わせると
ヒトの胃の中に住む細菌、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌の発生に関連することが報告されています(画像・文:ウィキペディアより引用)。このためピロリ菌の除菌は胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治癒を促し、再発を予防します。
ピロリ菌の除菌と歯周治療
多くの研究で口腔にもピロリ菌が存在し、これが胃の中のピロリ菌の供給源になり得ることが示されています。このため口腔内のピロリ菌の存在はその除菌治療に影響し、再発の要因になるかもしれません(Ren ら 2016)。
除菌の成功率が増加、再発率は減少
・ピロリ菌の除菌治療と歯周治療の組み合わせは除菌治療単独に比べて、胃ヘリコバクター・ピロリの除菌率を増加させた(オッズ比 2.15)
・除菌後、ピロリ菌の除菌治療と歯周治療の組み合わせは除菌治療単独に比べて、胃ヘリコバクター・ピロリの非再発率を増加させた(オッズ比 3.60)
カテゴリー:★【歯周病】, ・歯周病と全身疾患 日時:2016年5月2日