65歳以上の健常者4425人に歯や口の中の状態を選択肢から自分で選んでもらい、その後4年間、認知症を伴う要介護認定を受けたかどうか追跡しました。
その結果、年齢、治療疾患の有無や生活習慣などに関わらず、歯がほとんどなくて義歯を使用していない人は、20本以上歯が残っている人より、有意に認知症による要介護認定を受けた頻度が高く、そのリスクは1.85倍(95%信頼区間は1.04倍から3.31倍の間)にも上ることが分かりました。
かかりつけの歯科医院があるかどうかを尋ね、ないと答えた人は、あると答えた人より1.44倍(95%信頼区間は1.04倍から2.01倍の間)発症リスクが高いという結果も得られたのです。