東京医科歯科大大学院・医歯学総合研究科教授の吉増秀實さんはこう切り出した。「歯ブラシのブラッシングだけでは歯間部の歯垢(しこう)(プラーク)の除去率は60%程度。しかし、デンタルフロスや歯間ブラシも使うと除去率は80〜90%に高まります」。歯垢1ミリグラムの中には1億個以上の細菌がいるとされ、虫歯や歯周病などの原因になる。歯と歯の隙間(すきま)が狭い部分にはデンタルフロス、隙間が広めの部分には歯間ブラシを使って清掃することが重要だ。歯間ブラシにはサイズがあるので適切なサイズを選びたい。鏡を見ながらブラシをゆっくり動かして歯垢を取り除いていく。「歯ぐきが腫れている時は出血するかもしれませんが、これは歯ぐきに炎症があるため。使い続けることで治まり、出血は減少します」(河村さん)。ただ、出血がひどかったり、止まらなかったりする場合は歯科医らに相談しよう。
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