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Dr.篠田のブログ

不調を招く「歯の接触癖」にご注意:朝日新聞

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 普通の方は安静にしている時、唇は閉じていても上下の歯は噛みあわせず、わずかに離しています。上下の歯が接触するのは食事や会話の時で、その時間は1日のうちで合計しても20分足らずです。

 ところが、お口を閉じた際に上下の歯を接触させたままにするクセのある方がおられます。この上下歯列接触癖(TCH)は、顎関節症の大きな要因であることがわかってきました。顎関節症の方の多くはTCHを改善するだけで、症状がなくなるそうです。

 朝日新聞に東京医科歯科大学顎関節治療部部長の木野孔司先生の記事がありましたのでご紹介します。


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 あごが痛い、開かないといった顎(がく)関節症の患者約500人を木野さんらが調べると、約8割に、歯を接触させている共通の癖が見つかった。

 ぐっと歯を食いしばっても、あごなどに負担がかかるが、長くは続かない。一方、軽い接触は長時間化しやすく、問題はより深刻化しやすい。こうした癖を「TCH」(Tooth Contacting Habit)と名付けた。

 TCHがあると、口の周囲の筋肉が緊張を続け、関節に力が加わり続ける。歯や歯肉にも影響が出る。通常は、疲れを感じた脳が「歯を離せ」と命令を出すのだが、TCHの人はこの命令を抑え込んでしまい、脳が命令を出さなくなってしまう。

 不調を感じ、TCHの改善をはかるにはまず、歯の接触は体に良くないことと自覚しよう。「歯を離す」と気付かせてくれる文字や絵をかいた紙を10カ所以上にはることを木野さんは薦める。同じデザインのものをパソコンの周囲や車内など目につく場所にはろう。

カテゴリー:★【ニュース】, ★【歯の知恵袋】  日時:2014年11月5日

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