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Dr.篠田のブログ

歯のトラブルの元凶はTCH(上下歯列接触癖)にあり

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 上下の歯は1日のうちにどのくらいの時間接触しているかご存知でしょうか?実は安静にしている時には、唇を閉じても上下の歯は接触していません。会話や食事の際に上下の歯が接触しますが、その時間をすべて合計しても1日に20分以内だそうです。ところが、お口を閉じた際に上下の歯を接触させたままにするクセのある方がおられます。この上下歯列接触癖(TCH)は、顎関節症の大きな要因であることがわかってきました。顎関節症の方の多くはTCHを改善するだけで、症状がなくなるそうです。

 日経トレンディネットに東京医科歯科大学顎関節治療部部長の木野孔司先生の記事がありましたのでご紹介します。


 TCHは顎関節症患者特有のものではなく、誰もが持ち得る、いわば口の余計な緊張癖。「そういうと強く噛み締めた状態を想像するかもしれませんが、短時間の噛み締めには、実はそれほど害はありません。問題なのは、軽くても長時間歯が触れ合っている状態。無意識に長く続けてしまうので、さまざまな障害を引き起こす要因になります」と、顎関節症治療の第一人者、東京医科歯科大学准教授の木野孔司さんは解説する。

 TCHの克服に有効なのは、”条件反射”をつくる行動療法だという。「歯を離してる?」などと書かれた張り紙やイラストを身の回りに張り、紙を見たら脱力して歯を離すことを繰り返していると、次第に考えなくても体が勝手に反応するようになる。

 「視覚刺激からの条件反射をつくることで、今まで出来上がってきた間違った行動様式を変えるのです。きちんと取り組むと、2~3カ月で効果が表れます」と木野さん。TCHが克服できれば、歯のトラブルはかなり抑えられる。

カテゴリー:★【ニュース】, ★【東京医科歯科大学】, ★【歯の知恵袋】  日時:2014年10月6日

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