骨が足りない部位のインプラント治療:骨誘導再生療法(GBR)
今回は根が破折した歯を長期間放置したために、周囲骨が大きく吸収した症例です。根破折歯を抜去して、インプラント埋入と同時に人工骨の移植と再生膜を用いた骨誘導再生療法(GBR)を行いました。
【左レントゲン】歯根周囲を取り囲む黒い影と、歯根にうっすらと破折線が見られます。
【中央写真】抜去歯の根の先近くまで破折線があります。
【右レントゲン】抜歯部に大きな骨の欠損が見られます。
【抜歯部】頬側に歯肉の陥没が見られます。
【手術時】頬側の骨に裂開が見られます。
【インプラント埋入時】埋入したインプラントの頬側が大きく露出しています。
【骨移植】インプラントの頬側に人工骨を移植して、再生膜を設置しました。(骨誘導再生療法:GBR)
【2次手術時】6ヶ月後の2次手術時、裂開していた骨が再生しインプラントの頬側を覆っています。
【インプラント治療前】頬側歯肉が陥没しています。
【インプラント治療後】歯肉の陥没が改善し、インプラントの上にネジ止め式の歯を装着しました。ネジ穴は治療終了時に白い材料で封鎖します。
このように骨の足りない部位でも骨誘導再生療法(GBR)を行うことにより、インプラント治療が可能になります。
カテゴリー:★【インプラント】, ★【審美歯科】, インプラント症例, ・オールセラミック, ・骨誘導再生療法(GBR) 日時:2014年3月7日