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Dr.篠田のブログ

できるだけ抜歯をしない歯列矯正:小児のマウスピース矯正

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2013 / 11 / 8 は埼玉県でご開業の小林先生の症例発表でテーマは「小児のマウスピース矯正でした

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症例写真:小林先生ご提供

歯列を拡大して抜歯を避ける

 成人矯正では成長が終わり顎の大きさが決まっているので、歯列に歯が並びきらない場合(叢生)は歯を抜いてスペースを作り矯正をすることが多くなります。これに対し小児においては歯列の成長を誘導してスペースを作ることにより、抜歯をしないで矯正することができるチャンスが大きくなります。

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スペースを作り歯が自然に綺麗に並ぼうとする力を利用

 今回の小林先生の発表はこのような歯列を拡大するための小児のマウスピース矯正」についてのものでした。マウスピースで歯列拡大することで、歯が本来もっている自然に綺麗に並ぼうとする力を利用して歯を並べる治療方法で、歯にワイヤーを装着する通常の矯正(ダイレクトボンディングシステム)よりも安価に治療でき、抜歯を避けるチャンスが大きくなるのが特徴とのことです。歯が自然に並ぶのを期待する治療であるため2次矯正が必要になる場合もあり、賛否両論の治療法でもあるとのことです。発表ではタイプの違う12症例を挙げ、どのような症例がマウスピース矯正の適応か、どんな症例が難しいのかをわかりやすく説明されました。


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歯列矯正カテゴリの記事

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カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ★【歯列矯正】, ・ISCT研修会  日時:2013年11月11日

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