2013 / 6 / 1 は、日本歯周病学会の学術大会に参加しました。学会場は大勢の参加者でいっぱいでメイン会場には入りきれず、別会場で講演を聞かなければいけないような盛況ぶりでした。
大会の最後は専門医教育講演で、「超高齢社会に向けての歯周病治療」というテーマで松本歯科大学の吉成伸夫先生が発表されました。日本は長寿国であるが、歯周病は成人期、老齢期において特に重要であるとのこと。なぜなら成人期以降では生活習慣病による死亡率が増加するが、この生活習慣病と歯周病との関わりが示唆されている。歯周病と全身疾患の関係には、「全身疾患が歯周病に関与する場合」と、「歯周病が全身疾患に関与する場合」という双方向性の関係がある。すなわち、歯周病は口腔感染症のみならず、全身にとって軽微な慢性炎症、そして他の臓器にも影響を与える病気として認識されているということでした。