私がしているプラークコントロールを紹介します
診療室で歯みがき指導をする際には患者さんそれぞれに合った道具やお手入れ法をご説明していますが、今回は例として私自身がやっている方法をご紹介します。清掃法、歯ブラシや歯みがきペースト選びの参考にしてください。
【歯ブラシ】
私は歯みがきの時に少し力が入りすぎてしまうため、歯ぐきが傷つかないように毛先が細くなっていてやわらかめのものを使っています。また、奥歯をみがきやすいように頭が小さいブラシを選んでいます。「毛先が歯周ポケットの奥までとどく」という効果には疑問がありますが、それ以外の理由で使っています。
【歯みがきペースト】
歯みがきペーストに期待できる効果で最大のものはフッ素による虫歯予防効果なので、フッ素濃度が高いペーストを使用しています。「歯周病を予防する成分、歯ぐきのハレをおさえる成分」の効果を謳った商品もありますが、それにはあまり期待していません。歯周病の予防には薬ではなく機械的にプラーク(歯垢)を除去するのが一番だからです。
【歯みがき法】
歯の根元にブラシを45°の角度であてて細かく振動させるバス法でみがいています。また、歯みがきの最後には歯ブラシで舌の上もみがいて、舌苔を落としています。さらに、歯みがき後の洗口は少量の水で1回だけにしています。口の中に残留するフッ素濃度を高くするためです。
【デンタルフロス】
1日に1回、歯と歯の間をデンタルフロスでみがいています。歯ブラシだけでは歯間部はみがけないので、デンタルフロス(または歯間ブラシ)は虫歯や歯周病予防には必須です。歯の間に通りやすいワックス加工されたものを使っています。
【最後に】
商品名も記載しましたがあくまで1例なのでご購入いただく際の参考にして、似たような特徴のものを選んでいただければと思います。
【関連記事】
カテゴリー:★【歯の知恵袋】 日時:2013年1月14日