虫歯・歯周病予防に効果絶大:デンタルフロスに関する5つの質問
歯ブラシはほとんどの方が毎日使っていると思いますが、デンタルフロスを毎日使っている方は少ないのではないでしょうか?今回はデンタルフロスについて理解していただくために5つの質問を用意しました。
【デンタルフロスは使わないとダメ?】
必ず使ってください。虫歯も歯周病も歯と歯の間から進行することが多くありますが、歯間部は歯ブラシだけで清掃することはできません。デンタルフロス(または歯間ブラシ)を使うことにより、虫歯や歯周病のリスクは大きく減少します。
写真:みがき残しを染め出ししたところ。歯間部にみがき残しが見られます。
【いつ使うの?】
1日1回、時間の取れるときに使ってください。
【やり方を教えてください】
①両手の中指に巻いてちょうど良い長さの所で切ります。
②上の歯の場合、親指と人差し指でフロスをつまみます。
③フロスを歯の間に入れ、根本から歯垢を掻き上げるイメージで動かします。
④下の歯の場合は両手の人差し指をフロスに添えて使います。
●デンタルフロスの使用上の注意点
デンタルフロスを歯肉に強くあてすぎると出血や、炎症を起こす原因になりますのでやさしく動かして下さい。
【フロスを入れたらたくさん血が出たけど大丈夫?】
大丈夫です。歯間清掃をしていなかった方の場合、歯間部で強い歯肉炎が起こり出血しやすくなっています。歯間清掃を続けることにより、数日で歯肉炎が改善し出血しなくなります。もしもデンタルフロスを1週間続けても出血が改善しない場合は、歯周病が進行している、修復物が不適合などの問題がある可能性があるので、歯科を受診してください。
【フロスを入れたら歯の隙間が大きくならない?】
歯間部で歯肉炎を起こし歯ぐきが腫れている場合は、フロスを使うことにより隙間が大きくなります。これは腫れが引いて、歯ぐきが引きしまるためです。歯肉炎を起こしている部位を清掃しないで放っておくと歯周病が進行して、将来さらに大きく歯ぐきが後退する危険があります。デンタルフロスを使うことにより一時的に歯の隙間が広がっても、長期的には健康な歯ぐきが維持されて歯ぐきの後退は起こりにくくなります。
【最後に】
歯間部が大きく広がっている方とブリッジの入っている方は、歯間ブラシを使ってください。デンタルフロスは薬局、コンビニ、通販で手に入ります。使ったことのない方は早く試してみてください、将来の歯科治療費を節約できますよ。
カテゴリー:★【歯の知恵袋】 日時:2013年1月19日