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Dr.篠田のブログ

「口腔ケア」でインフルエンザの発症率が 10分の1

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 毎日寒い日が続きますね。今回は「口腔ケア」とインフルエンザの発症率についてのお話です。口腔ケアとはお口の機能を維持するためのお手入れのことです。ご自身で毎日歯みがきや歯間ブラシをしていただく「セルフケア」と定期的に歯科医や歯科衛生士が行う「プロフェッショナルケア」の両方が口腔ケアには欠かせません。

 厚生労働省の03年度老人保健健康増進等事業における、「地域保健研究会口腔ケアによる気道感染予防研究委員会」の調査によると、口腔ケアがインフルエンザの予防に高い効果があったそうです。

 この調査では6ヶ月間、要介護高齢者の方々に歯科衛生士が週1回口腔ケアを実施したグループと、歯科衛生士が口腔ケアを実施しなかったグループでインフルエンザの発症率について調べました。

【結果】

・口腔ケアなしのグループ:インフルエンザ発症92名中9名(9.7%)

・口腔ケアありのグループ:インフルエンザ発症98名中1名(1%)

口腔ケアがインフルエンザの発症を抑えるのに高い効果があることが示されました。


(出典)

日歯医学会誌:Vol.25,27-33,2006

「口腔ケアによる細菌性酵素活性の減少とインフルエンザの感染予防」安部修、石原和幸、足立三枝子、佐々木英忠、田中甲子、奥田克爾


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カテゴリー:★【予防歯科・定期検診】  日時:2015年2月2日

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