口臭がキツイ、ろれつが回らない、舌が痛い… 潜在患者3000万人「ドライマウス」の正体
唾液の分泌量は年齢とともに減少します。唾液は常に口の中の細菌を洗い流しているので、唾液が減少すると口の中の細菌数が増え、口臭や虫歯の多発の原因になります。このようなドライマウスはどうして起こるのでしょうか? DIAMOND online に鶴見大学の斎藤一郎教授のインタビュー記事がありましたので、ご紹介します。
ドライマウスを引き起こす「3つの原因」
原因として大きく3つ挙げられますが、最も多いのが「ストレス」です。人間は緊張すると、唾液がピタっと止まってしまいます。披露宴でスピーチする際、ホテルの方が水を持っている光景を見かけませんか?それは、緊張して口が渇く人が多いからです。ビジネスパーソンは、プレゼンをしたり、お客様からクレームを受けたり、企画が通らないなど日々ストレスがあるでしょう。そのストレスが積み重なると、ドライマウスになるのです。
原因として2番目に多いのが、「薬の副作用」です。日本は、”服薬大国”と言われるように、欧米に比べて薬の服用量が40倍と言われています。中高年が毎日の生活を維持するために、無理をして血圧の薬など様々な薬を飲んでいます。その副作用として、口が渇くのです。対処法としては、薬に頼らない生活をするということに付きます。食べたいだけ飲んで食べて生活習慣病になって、薬飲んで……といった生活を続ければ体は蝕まれます。
もう1つ考えられる原因が、老化に伴う「筋力の低下」です。唾液腺の機能は筋肉によって裏打ちされています。ですから、加齢とともに衰えていき、筋力は萎え、当然分泌は低下します。また、噛む力と全身の筋力が正比例するというデータもあり、口の老化は全身の老化を反映すると言ってもよいでしょう。人と話をしたり、歌ったり、笑ったり、噛みごたえのある食事をとり、ガムを噛んだりして、口の筋力をつけるようにしましょう。
ドライマウスは上記の記事のようなことに気を付けて改善可能な場合もありますが、病気(糖尿病、シェーグレン症候群など)や薬の副作用(降圧剤、抗うつ薬)などが原因でご自身では改善出来ないこともあります。口の中の乾きが3カ月以上続いている場合には、病院または歯科医院を受診されることをおすすめします。
カテゴリー:★【ニュース】, ・口臭 日時:2014年10月14日