55歳から80歳の273名の参加者を対象にした、ノルウェー、スウェーデンの大学のチームの研究がEuropean Journal of Oral Sciencesに発表された。参加者の残存歯数の平均はすべての歯が揃っている場合の32本より10本少ない22本で、喪失歯の70%は臼歯だった。残存歯数と記憶能力の関係を調べたところ、喪失歯の数が多いほど記憶力は低かった。
著者によると、歯根膜を介した神経系への刺激の減少が記憶力の低下につながっているかもしれない。または、歯を失うことにより特定の食品を摂らなくなり、ビタミン、タンパク質、カロリー摂取量が減少していることが記憶力低下の原因かもしれないとのこと。