歯科でのレントゲン撮影の放射線量はどのくらい?
2011年に原発事故の報道があって以降、患者様から 「歯科でのレントゲン撮影の放射線量はどのくらい?」 などのご質問をいただくことが多くなりました。今回は国際的な基準や医科でのレントゲン撮影と比較して、歯科でのレントゲン撮影の影響についてご説明いたします。
国際放射線防護委員会(ICRP)は医療機関でのレントゲン撮影、また原子力発電所で生まれる放射線の被ばく量の限度として、年間約1mSv(ミリシーベルト)が理想的であると勧告しています。
これに対して歯科でのレントゲンやCT撮影で受ける放射線量は、以下のとおりです。
口の中に入れて撮影する小さいレントゲン(デンタル) : 0.01mSv / 1枚
お口全体が撮影できる大きいレントゲン(パノラマ) : 0.03mSv / 1枚
歯科用CT : 0.1mSv / 1枚
これは、一年間の限度とされる1mSv(ミリシーベルト)の10~100分の1の値であり、胸部や胃のX線検査における放射線量よりも少ない値です。
カテゴリー:★【歯の知恵袋】 日時:2012年12月13日