あなたの将来の歯は何本? 歯のパーセンタイル曲線
【歯のパーセンタイル曲線とは】
各年齢で調査対象者が100人ずついて、彼らに歯の本数の多い順番に並んでもらうとします。そして各年齢で最初から10人目、25人目、50人目、75人目、および90人目の人をピックアップします。ピックアップした人をつなぐ線を、それぞれ10、25、50、75、および90パーセンタイル曲線といいます。
【パーセンタイル曲線の使い方】
歯のパーセンタイル曲線には、2つの使い方があります。
1) 自分の歯の本数は同年齢で上から何番目かを知る
上のグラフであなたの年齢と歯の数が交わる点をみつけてください。たとえば、55歳で20本の人は☆の位置で、75パーセンタイル曲線上にあることがわかります。これは同じ55歳の人の100人中75番目であり、普通より歯が少ないことがわかります。
そのままパーセンタイル曲線を右側にたどってみてください。たとえば、55歳で歯が20本ある人は☆の位置で、75パーセントタイル曲線上にあります。今までよりも積極的に予防をしなければ、10年後の65歳になると歯が12本になってしまう可能性が高いといえます。
パーセンタイル曲線による 将来の歯の本数の予測はあくまで目安に過ぎず、適切な歯みがきと定期的な歯科検診により多くの歯を残すことが可能です。パーセンタイル曲線の本当の目的は、患者さんにお口の現状を理解していただき予防に対するモチベーションを高めていただくことにあります。
上の歯のパーセンタイル曲線のグラフは、救歯会会員の吉野浩一先生(横浜銀行健康管理センター歯科診療室、東京歯科大学衛生学講座非常勤講師)の作成によるものです。
カテゴリー:★【歯の知恵袋】 日時:2012年12月11日