毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加させていただいています。隔週で症例検討会と論文抄読会をしております。
2012/2/17は論文抄読会でテーマは「ルートカバレッジの顕微鏡手術」でした。病的に歯肉が後退して歯根が露出した部位で、手術によりもう一度歯肉を元の状態にもどすことをルートカバレッジ(根面被覆)と言います。
今回の文献は、ルートカバレッジの手術を顕微鏡を用いて行ったグループと顕微鏡を用いないで行ったグループを比較して、結果に差があるかを調べた研究でした。結果は両グループとも大きく歯肉の後退が改善されましたが、グループ間で根面被覆量に差はないということでした。歯科の分野でも根管治療では顕微鏡の有用性が広く認められていますが、ルートカバレッジでは顕微鏡の優位性は発揮しにくいようです。
カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ・ISCT研修会, ・歯周外科 日時:2012年2月18日