歯周病改善後の患者のインプラント治療の結果は安定していることが、いくつかの研究で示されています。
Nevins と Langer(1995) の研究では、 1985 年から 1992 年の間に難治性の歯周病患者に歯周病専門医が歯周病治療をした後、 309 本のインプラントを埋入しています。その後の経過は、
下顎: 132 本中 4 本のインプラントが失敗→ 成功率: 97 %
上顎: 177 本中 3 本のインプラントが失敗→ 成功率: 98 %
彼らはこの結果から、歯周病に対する感受性の高い患者に対してもインプラント治療は成功したと結論付けています。
Ellegaardら (1997) の研究では、歯周病患者 75 人に 124 本のインプラントを埋入しています。このうち、 3 ~ 84 ヶ月の観察期間で 3 本のインプラントを喪失しています。彼らはこの結果から、歯を支える骨を大きく失った歯周病患者においてもインプラント治療は成功する、と述べています。
以上 2 つの研究の結果は、インプラント治療の前に徹底的な歯周病治療を行うことが重要な前提です。
カテゴリー:★【インプラント】, ★【歯周病】, ・歯周病とインプラント 日時:2010年11月26日