2014/10/27 NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で山形県酒田市でご開業の熊谷崇先生が紹介されました。熊谷先生は歯科界では予防の分野で非常に有名で、診療所に通う子どもの8割が20才になっても永久歯に虫歯が1本もないとのことです。
診療所に通う子どもの8割が、20才になっても永久歯に虫歯が1本もできないなど、世界屈指の実績を上げている熊谷。その実績の裏にあるのは、地道な患者教育だ。一般的な歯科医院でも、手鏡を患者に持たせ、歯を見せることで「自分の歯」について知ってもらおうとするが、熊谷はその方法が徹底している。口の中の写真やレントゲンを各患者ごとにそれぞれ10枚以上撮影。さらに虫歯の成り立ちに深い関わりのある唾液の検査を行うなど、ありとあらゆる手を使って、個々人の口の中の状態を知らせ、意識してもらう。熊谷が患者の歯を守るために、患者に義務づけていることがある。治療をすべて終え、歯が痛くなくなったあとも、数か月ごとに通院してもらい、歯科衛生士の「メンテナンス」を受けることだ。歯は1度抜けたり、虫歯のために削ってしまえばもとには戻らない。そうならないために、歯周病や虫歯の原因となるバイオフィルムと呼ばれる細菌の集合体を、メンテナンスで定期的に破壊するのだ。さらに熊谷は、治療やメンテナンスのたびに収集した患者の写真やデータを、開業以来すべて保存してきた。そうすることで、あらゆる年代のあらゆるケースに対応でき、患者にも説得力のある説明が出来る。熊谷の世界的実績は、35年の地道な積み重ねの上に成り立っている。
カテゴリー:★【予防歯科・定期検診】 日時:2014年11月8日