口腔内スキャナーを使った修復物の製作:ISCT研修会
毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2014 / 7 / 4 は歯科技工所「協和デンタルラボラトリー」代表の木村健二さんをお迎えして「歯科医療におけるデジタル技術の応用」についてお話しいただきました。
2つ目のテーマは「口腔内スキャナーを使った補綴物の製作」でした。従来、歯科医院でつめ物やさし歯を作る際には粘土のようなもの(印象材)で型を取り、そこに石膏を流し込んで歯の模型を作り、この石膏模型上で修復物の製作を行ってきました。
多数の歯を連結したかぶせ物を金属で作る場合、金属の熱膨張や石膏硬化時の膨張などで、精密に適合させることが難しくなります。「口腔内スキャナーを使った補綴物の製作」には膨張や収縮がないので、理論的には従来の方法よりも精密な修復物の製作が可能になります。口腔内スキャナーと3Dプリンター(またはセラミックや金属を削り出す機器)の精度が今よりも向上し安価になると、将来はすべて口腔内スキャナーを使って修復物を製作することになるのかもしれません。
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カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ・ISCT研修会 日時:2014年7月11日