日本経済新聞に口内炎に関する記事がありました。通常の口内炎はしばらくすると自然に治りますが、2週間以上待っても治らないものは口腔がんなど重篤な病気の可能性があります。上のチャート(日本経済新聞電子版より転載)をご覧いただき、必要な場合には歯科医院を受診してください。
注意が必要なのは、粘膜の表面にできたがん「口腔がん」だ。口内炎に似た症状が長引いて2週間以上治らない場合や1センチメートル以上の大きなものだと、病院で組織を調べてもらった方が安心だ。体の異変が口内炎となって現れる病気もある。免疫がうまく働かない病気にかかると、いつもは悪さをしない菌やウイルスなどが口内炎の原因になる。白血病やエイズの初期症状が代表だ。口内炎のただれた潰瘍の部分が比較的深い場合は疑った方がよい。はしかや口や手足に水疱(すいほう)ができる手足口病などのウイルス感染が原因になると発熱しやすい。腸が炎症を起こすクローン病や潰瘍性大腸炎など、消化管粘膜の広い範囲で炎症が起こる病気でも口に症状が現れる。