フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)と呼ばれる一般的な口腔内細菌による感染が結腸直腸がんの一因となる可能性があることが、米ケース・ウェスタン・リザーブ大学歯科医学部歯周病学教授のYiping Han氏らの研究で示唆された。フソバクテリウム・ヌクレアタムは結腸細胞に付着し、結腸がんに至る一連の変化を引き起こす可能性がある。Han氏は、「この研究結果は、口腔衛生が良好な状態であることの重要性を示している。歯周病患者では、フソバクテリウム・ヌクレアタムの濃度がはるかに高い」と述べている。