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Dr.篠田のブログ

自家歯牙移植の術後経過

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 毎月第一水曜日(時々変更があります)はスタディーグループ救歯会の例会に参加しております。月1回、分野を限らず包括的な歯科医療の症例検討会をしています。当日の診療は4:30までとなりますので、患者様にはご迷惑をおかけいたします。

 2012 / 12 / 5 は以下のテーマで3人の演者が発表しました。

1) 自家歯牙移植の術後経過 

2) 前後的すれ違い後遺症の症例 

3) 外部吸収歯にコーヌスクローネを応用した一症例 

 1) 自家歯牙移植の術後経過  は愛知県でご開業の奥平先生の発表でした。自家歯牙移植後、経過10年〜20年の5症例を報告されました。治癒した移植歯は、移植していない天然歯と組織学的に同じだと思われがちですが、奥平先生の長期経過症例では歯と歯ぐきの境目あたりに虫歯のような穴が開くものがいくつか見られました。歯根表面の組織(歯根膜)が壊死した部分から、歯肉結合組織が歯根を吸収して深い穴を開けたのではないかとのことでした。

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 救歯会会員の吉野浩一先生が会員からアンケートをとって、1990年から2010年に行われた614本の自家歯牙移植について分析された論文によると、歯根完成歯の移植後の累積生存率は10年後に70.5%でした。統計学的な数値に対して、今回の発表は個々の移植歯が長期的にどういう経過をたどるのかを知る上で大変参考になりました。

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カテゴリー:★【学会・スタディーグループ】, ・救歯会  日時:2012年12月6日

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