受動喫煙により子どもの虫歯リスクが2倍以上に:京大チーム発表
受動喫煙により子どもの虫歯リスクが2倍以上になるとの研究結果を、京都大学の川上浩司教授らのチームが英医学誌BMJに発表しました。
研究では神戸市で2004年から2010年に生まれた76,920人の子どもを対象に、妊娠中の母親の喫煙と生後4ヶ月時の子どもの受動喫煙と虫歯の関係について調査したとのこと。
3歳児健診において「少なくとも1本、虫歯または喪失または治療済みの歯がある」子どもの割合は家族に喫煙者がいない場合には14.0%、家族に喫煙者がいるが受動喫煙の証拠がない場合には20.0%、受動喫煙の証拠がある場合には27.6%でした。
生後4ヶ月の乳児の受動喫煙は虫歯のリスクをおよそ2倍に増加させ、家庭内に喫煙者がいる場合にも虫歯のリスクは1.5倍に増加しました。論文では、受動喫煙によるだ液の量や成分の変化が、虫歯のリスク増加の原因である可能性について示唆しています。また、妊娠中の母親の喫煙と子どもの虫歯の間に統計学的に有意な関係はありませんでした。
ご自身の健康、お子さんの健康のため生活習慣に気を付けましょう!
カテゴリー:★【ニュース】, ★【虫歯治療】 日時:2015年10月26日