【AFP】京都大学の研究チームは、タイのサルが子どもに歯磨きのやり方を教えていることを突き止めたとAFPに語った。この発見は、霊長類が子どもに道具の使い方を教えることを証明するものになるという。
京大霊長類研究所の正高信男教授はAFPに対し、道具の使い方を第3者に教える技術はヒト独自のものとみられていたので驚いたと語った。
正高教授の研究チームは、タイのバンコク近郊に生息するカニクイザル250匹の群れの中で、カニクイザルのメス7匹とその子どもらを観察し、人間の髪の毛を使って歯の間をきれいにする「歯間磨き」を行う頻度を監視した。
研究の結果、子どもが見ている時の歯間磨きの回数は、見ていない場合と比較して約2倍に増え、また磨く動作が大げさになることが分かった。正高教授によると、母ザルが子どもに歯磨きの方法を教えているとみられる。
正高教授は、研究がまだ仮説の段階だとした上で、今後は母ザルの教育が子ザルの歯磨きの習得に効果があったかどうかを注目して観察したいと述べた。
カテゴリー:★【ニュース】 日時:2011年8月7日