毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加させていただいています。隔週で症例検討会と論文抄読会をしております。
11/26は、スウェーデン・イエテボリ大学助教授のPOオストマン先生の講演を拝聴しました。オストマン先生は年間1,900本のインプラントを埋入しており、即時荷重(Immediate Loading)について研究されているとのことでした。
On various protocols for direct loading of Implant-supported fixed prostheses
Pär-Olov Östman http://teamholmgatan.se/pub/11.pdf より
従来の方法では、インプラントは埋入後数ヶ月間安静にして骨と結合するのを待ちますが、インプラント埋入から48時間以内にインプラントに仮歯をのせて荷重するのが即時荷重です。オストマン先生の症例のデータでは、従来の方法も即時荷重もインプラントの成功率に差は無いとのことで、実際の症例も紹介されていました。
ただし、インプラントの即時荷重を行う条件としてインプラントの初期固定が強固であること、仮歯にあまり強い力がかからないことなどを挙げていました。
カテゴリー:★【インプラント】, ★【学会・スタディーグループ】, ・ISCT研修会 日時:2010年11月27日