歯周病の症状 – 軽度
歯周病の初期症状について説明します。
歯周病の症状―軽度(歯肉炎)
歯肉炎とはプラーク(歯垢)中の細菌の刺激により歯肉は炎症を起こしているが、骨には異常がない状態です。
歯肉は赤く腫れ、歯ブラシなどで触ると簡単に出血します。
このような歯のまわりには、多くの場合プラークが付着しています。
症例
歯の根元の歯肉は赤く腫れ、歯と歯の間では丸くふくれています。
軽度歯周病の治療
ポイント
- 歯周病の診査では、X線検査、ポケット測定、分岐部病変、動揺度の診査などを行います(詳しくは歯周病の診査のページを参照)。
- 軽度の歯周病では、歯石の除去(スケーリング)と上手な歯みがき(プラークコントロール)で多くの症例が改善します。
治療の流れ
- 診査・診断
- 基本治療(歯みがき指導・歯石除去)
- 再評価検査
- メインテナンス
治療期間 1.5-2ヶ月
症例によりますが歯周病治療のみなら、2度の来院で診査・診断→基本治療(歯みがき指導・歯石取り)その1ヵ月後に来院していただき再評価検査をして、改善していればメインテナンスに入ります。再評価検査で歯肉の炎症(腫れ・赤み・出血)があれば、もう一度歯みがき指導と歯石の取り残しがないか確認します。
痛みの有無
- 赤く腫れた歯肉は歯ブラシで触れると出血し、痛みを感じることもあります。
- 治療はあまり痛みを伴わないため、通常麻酔は用いません。
症例①
歯みがきをすると、歯ぐきが痛いとのことで来院された患者さんです。
治療の流れ
- 基本治療(歯みがき指導・歯石除去)
- 再評価検査
- メインテナンス
治療期間
2ヶ月
治療前
治療後
症例②
歯肉炎の他に、残っていた乳歯がぐらぐらしていた症例です。歯周病の治療後、乳歯は抜いてブリッジを製作しました。
主訴
クリーニング希望、右下の歯がぐらぐら
治療の流れ
- 基本治療(歯みがき指導・歯石除去)
- 再評価検査
- 修正治療(ブリッジ)
- メインテナンス
治療期間
2.5ヶ月
治療前
治療後